システム運用・導入支援01 産業ガス容器管理システム
SmartCyliUS®
大陽日酸グループの
業務効率化に貢献
産業ガス業界では、ガスを入れた容器の移動管理をすべて手入力で行うことが一般的であったが、大陽日酸は業界に先駆け、システム化に成功していた。そして大陽日酸システムソリューション(以下、TNSS)はさらなる業務効率化を実現すべく、インターネット経由で容器管理を行う「SmartCyliUS」(スマートシリウス)を開発し、業界特有の専門知識を有するプロフェッショナルとして、システムの運用・保守を担っている。
Q1. SmartCyliUSが生まれた背景は何ですか?
紙からWebでの情報管理へ
大陽日酸グループは、産業ガスを高圧ガス容器(ボンベ)を入れ、販売しています。容器の管理や輸送方法は、事故を防止するため「高圧ガス保安法」という法律で定められているため、ボンベの出庫や入庫、返却、回収を記録しなければなりません。以前はそうした容器の移動記録は紙伝票に記し、手作業で行うのが一般的でした。しかし大陽日酸は早くから支社・支店などの拠点ごとにPCを導入し、システムで出庫や入庫データを入力して容器を管理してきました。そして2008年に当社が開発した、産業ガス容器管理システムSmartCyliUSを導入し、大陽日酸の全国の支社・支店のデータをすべてインターネット経由でサーバに集約して、一元管理するようになりました。以来、TNSSはSmartCyliUSの運用支援を受け持っています。
Q2. SmartCyliUSが果たす役割・特徴・意義は何ですか?
EDI化で業務効率化を実現
SmartCyliUSは、大陽日酸の全国の支社・支店のデータをすべて、インターネットを利用してサーバに集約し、一元管理するとともに、大陽日酸と充填所の出入庫情報のEDI化(※1)を進め、業務の効率化を実現しています。大陽日酸と充填所の記録をEDI化することで、重複するデータ入力が不要になりました。
TNSSはそうした実績を含め、これまで産業ガスに関わる物流システムの構築経験を豊富に持っています。またガス業界特有の知識を備えたスペシャリストを保守体制に充てることで、大陽日酸グループのシステム利用者にとって、問い合わせのしやすい環境を整えています。私たちが東京にいながら、例えばお客さまが在籍している、九州支社や海外に駐在する社員のパソコンにリモートアクセスし、画面を共有してシステムの説明を行うことも可能です。
加えて当社の容器管理システムは、SaaS(※2)方式で運用されているため、利用者がインターネットへ接続できる環境があれば、容易に導入することができます。容器管理システム導入のご用命があれば、導入に向けた企画をご提案させていただきます。
※1 EDI
EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換):従来、紙ベースだった発注書、納品書、請求書などのビジネス文書を、ネットワーク経由で統一した書式によって電子的に交換する手法。
※2 SaaS方式
SaaS (Software as a Service):
インターネット経由のソフトウェアパッケージの提供。サービス提供者側のコンピュータでソフトウェアを起動させ、ユーザーがネットワークを通してソフトウェア機能をサービスとして利用します。


Q3. SmartCyliUSの導入効果はどのようなことでしょうか?
リアルタイムでの情報共有が可能に
ガスを入れる高圧ガス容器にはバーコードが貼られており、それをハンディターミナルで検知し、容器情報を読みとることができます。読み取った情報を送信することでWeb上にデータが反映されます。そうすることで利用者は、ネット環境さえあればリアルタイムで情報を確認することができ、容器管理、販売管理を省力化して行うことが可能になっています。
また決められた商品、取引先の伝票を作成する場合、自動で伝票を作成する機能もあり、手書きや手入力をできるだけなくすことで、業務の効率化、ミスの防止などに役立っています。加えて、SmartCyliUS上で作成された伝票は基幹システムとも連携しており、会計管理ができる点も大きな特徴です。